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July 29, 2008

植物の養子縁組

 「お引っ越しやお家の新築や増改築などで、新しい植物を植えたいときは町の花屋さんやホームセンターなどで購入する事ができますが、反対にそれまで植えていた植物が不要になった時、みなさんはどうしていますか?」
 あまり知られていないが、不要になった植物を引き取ってくれて、逆に、希望する区の住民には、無料で植物の提供をしてくれるグリーンバンクというシステムがあるそうだ。Life with plants「植物と暮す」より

 自治体によって、費用負担等の細かいシステムは違うが、港区の場合だと、もらいたい人は、指定された公園まで行って好きな木を見つけ、それを申請すれば木自体は無料でもらえる。ただし、その場合の公園から自宅までの運送費用は自己負担。一方、家の植物が不要になった人は、区のグリーンバンクに連絡すれば、木の掘り起こしから運搬費用まで全て無料で引き取ってくれる。
 本や衣類のリサイクルばかりでなく、植物の養子縁組というわけでしょうか。

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July 28, 2008

夏の声

今日もまた暑い夏休みの一日が始まる。
子どもたちのにぎやかな声に、お母さんらしい人のヒステリックな叫びが混じる。
何とも落ち着かない、気の重くなるような朝である。
 茨木 のり子の詩、『夏の声』を思い出す。
 
 いくじなしのむうちゃん!

 という声
 しぱしぱと目覚れば
 時計は午前の一時である
 赤ん坊の泣き声は

 ひよひよ ひいひい
 はかなく せつない
 家の前の坂道を
 行ったり来たりして

 いくじなしのむうちゃん!
 いくじなしのむうちゃん!
 いくじなしのむうちゃん!

 子守唄のように続くそれは
 澄んでいて 綺麗
 若い母の困惑と いとおしさとが
 入り混じっていて
 へんに艶かしくもある
     ・・・
 <いくじなし>と<むうちゃん>は
 ぴったり結合 ぬきさしならず
 それゆえポエチカルでもあるのだが
 やがて 彼
 母の薫陶よろしきを得て
 意気地(いきじ)の男になるんだろうか
 熱帯夜のつづく日本の夏は
 おとなだって音をあげる
     ・・・

 むうちゃんや!
 いくじなしは いくじなしのままでいいの
 泣きたきゃ 泣けよ
 意気地なしの勁さを貫くことのほうが
 この国では はるかに難しいんだから

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July 22, 2008

真夏の甘酒

 梅雨明けする地域が広がり、夏本番。
暑気が至り一年で最も暑い“酷暑”の時期。
そして本日「大暑」は、太陽が天球上の黄経120度の点を通過する。
「大暑」は、黄経(太陽の黄道上の位置)によって1年を24に分けた季節区分二十四節気の一つである。
さらにその二十四節気を、5日間ずつの3つに分けた七十二候(しちじゅうにこう)というものがあり、各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。
 これから夏の日差しはますます強くなっていくこの時期は、「桐始結花」。
“桐はじめて花をむすぶ”桐の花が終わり、実を結ぶ頃という意味。
 ところで、甘酒は夏の季語。寒い季節に熱々の甘酒、というイメージが強いが、江戸時代には夏の栄養ドリンクだったとか。米と麹から作られる甘酒には、ブドウ糖やビタミン群、必須アミノ酸が含まれ
ており、栄養補給の「点滴」と成分が似ている。植物繊維やオリゴ糖も豊富なため腸内環境を整える効果も期待できるようだ。
 何かと話題のうなぎではなく、今年は「真夏の甘酒」といきますか。

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July 16, 2008

人生の巻物を開く

 内閣府が19日付で発表した「生涯学習に関する世論調査」によると、この1年間に文化活動や趣味、スポーツなどの生涯学習を「したことがある」と答えた人は47・2%で、前回調査(2005年5月)の47・6%よりわずかに減った。「していない」は51・4%。
 生涯学習をしたことがある人に具体的な内容(複数回答)を聞くと、「健康・スポーツ」が22・5%で最も多く、次いで「音楽や美術など趣味的なもの」が19・8%。「パソコン・インターネットに関すること」が14・0%、「文学や歴史など教養的なもの」が10・2%と続いた。

 高齢化が進む中、政府は学校教育や公民館での講座などの社会教育に限らず、あらゆる年代層が自ら進んで学習や文化、スポーツ活動などを行う「生涯学習」の振興に取り組んできた。文部科学省生涯学習推進課は「伸び悩んでおり、厳しい数字だ。結果を分析し今後の普及啓発につなげたい」としている。
 人間の生涯にはいくつかの節目があるが、それが各々系統的な構造をもった独自な行動パターンを示す時、発達段階と呼ばれる。そこには、正常な人格へと発達を遂げるために解決しなければならない発達課題がある。「発達」の語源は、巻物を開いて中身を読むという意味であるという。
 生涯学習は、固定的な発達課題に縛られることなく、解放された教育学の理論で、人生という巻物を開いて人生の真実の姿を見出す作業を支援するものでなければならないだろう。

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July 15, 2008

ご近所の底力

「朝、家のまわりの雑草を抜いていると、散歩途中のご近所の方が手伝ってくれました。「気になっていたんだけど、勝手に抜くのもよくないかと思って、そのままにしていたのよ~」とのこと」 「教育を考える」メールマガジン7月15日号の編集後記より。

 私もこんなご近所さんになりたい。
「日中は働いていて身動きがとれないわが家に対し、ご近所の多くは、退職され悠々自適の暮らしをされている方々。お互いにできることで助け合っていこうと、いつも話をしています。気にかけてくれている人たちに囲まれて暮らす心地よさが、たくさんの地域に広がれば・・・と思います」と編集後記は続く。

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July 14, 2008

7月13日はイラクの子どもの日

 朝のテレビニュースで、7月13日は、イラクの子どもの日だと知った。
イラクでは、3年前に、首都バグダッドで子ども30人以上が犠牲になった爆弾テロが起きたのをきっかけに、将来を担う子どもたちを大切にし、その声に耳を傾けようと、事件が起きた7月13日を「子どもの日」に定めたのだと言う。昨日、この日にあわせてバグダッドで開かれた催しには、子ども劇団のメンバーや家族、それにイラク文化省の関係者などが集まり、子どもたちが劇や歌を通して、繰り返されるテロで子どもたちが犠牲になってきた現実や、平和を願う気持を訴えた。戦闘や頻発するテロに巻き込まれるのを恐れて、誰もが外出を控えていた去年に比べて治安改善の兆しが見えることしは参加者が増え、こうした催しに初めて参加するという子どもも少なくなかった。
 ニュースでは、地方から参加した子どもの文化活動の指導者で、みずからも娘をテロで失ったという女性が、「子どもたちがようやく外に出られるようになりました。治安の改善がさらに進み、子どもたちが失った幸せを取り戻して、普通の子どものように暮らせる日が来ることを願っています」と語っていた。
 平和ボケと揶揄される我が国にあっても、自家用車内に放置されて熱中症死という事故のニュースなど、子ども受難のニュースが後を絶たない。
 母親の自覚ばかりでなく大人の見識が問われるところである。

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July 09, 2008

ハンガーバンケット

 首脳間の白熱した議論とともに毎年のサミットで注目されるのが、ホスト国の知恵を絞った首脳夕食会の美食メニューだ。 新聞報道によると、「総理夫妻主催 社交ディナー」と銘打った7日夜の晩餐会には、各国首脳が 夫人とともに招かれ、利尻島のウニ、オホーツク海の毛ガニ、白糠(しらぬか)の子羊肉など北海道が誇る高級食材を使った豪華料理に舌鼓を打った。
 しかし、「豪華ディナーを食べながら食料危機を語るとは」と、8日付英各紙は、世界が食料問題で苦しむ中、サミットに出席した首脳や夫人たちが歓迎夕食会でぜいたくな料理を楽しむのは「偽善的」と厳しく報じた。各紙とも、7日のサミット関係で最も大きく紙面を割いたのは夕食会。「キャビアやウニを食べながら、指導者は食料危機を考える」。インディペンデント紙はこんな見出しを掲げた。乾杯する各国首脳の写真とともに、飢えに苦しむアフリカの子供の写真を載せたのはサン紙。
 我が家でも、朝食のおかずに、デイナーコーディネーターの見識を疑う亭主と、それなりの努力があったはずとする妻とのバトルがあった。
「せめて精進料理なら許せる」と言ってみても、「ほぼ地産地消じゃないの」と反論しても旗色が悪い。
 洞爺湖サミット後遺症である。
 でも、希望はある。
「長野市の大学生が食事を通して世界の食糧事情を考える」という記事も目にした。
洞爺湖サミットで、食糧問題が大きなテーマになる中、長野市の大学で、食事を通して世界の食糧問題を考えようという授業である。長野市の清泉女学院大学で行われたのは、世界の食料事情を考える「ハンガーバンケット」という授業で、心理コミュニケーション学科の学生など70人が参加、学生は3つのグループに分かれて、食事をし
た。「豊かな国」の学生が、バイキング形式の豪華メニューなのに対して、「普通の国」は、サンドウィッチに飲み物、「貧しい国」は、具のない味噌汁と水だけ。
「貧富の差」を体験することで、学生たちは世界の食糧問題を身近に感じたようだったという。
 世界では、アフリカやアジアを中心におよそ8億人が食糧難で苦しんでいると言う時代に、大学では「授業が貧困や飢餓について考えるきっかけになれば」としている。
 老いの食卓でもやってみようじゃないの。

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July 08, 2008

G8首脳が七夕に願い

 北海道洞爺湖サミットが開幕した7日夜、会場のザ・ウィンザーホテル洞爺ロビーに飾られた日本庭園風のオブジェの中心には発光ダイオード(LED)の光が流れるように演出された天の川を配置。首脳夫妻の短冊17枚とともに、各国の青少年がG8の議題となる国際問題について話し合う「J8(ジュニア8)サミット」代表の39枚も竹の枝に飾られた。

メルケル独首相:「我々の会議の上に良い星が輝きますように。我々すべての心に責任感がありますように」
ブラウン英首相:「貧困の終焉(しゅうえん)。05年7月7日のロンドンにおける爆発事件3周年に、テロリズムの終焉」
バローゾEU委員長は漢字で大きく「平和」と。
メドベージェフ露大統領:「織り姫とひこ星は互いを思う不屈の力によってつながっている。われわれも共通のふるさと、平和、繁栄、母なる大地の未来に対する責任でつながっている」
サルコジ仏大統領:「サミットが環境保護、開発、経済成長、平和の保持に貢献することを願う」
ハーパー加首相;「世界の自由、民主主義、人権、法の支配に基づく世界を願う」
ベルルスコーニ伊首相:「世界中の子どもたちにとって、希望、平静と豊かさのある未来となりますように」
福田首相:「温故創新、未来拓く」
               時事通信より

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July 07, 2008

その日

 三重県の小学生たちかが「2050年の温暖化防止」を願って首相官邸に贈った七夕飾り鑑賞した福田首相、「若い人も将来のこと考えているんだね。感謝しています」と一つ一つ手に取って読み入ったという。 この後、記者団から短冊に何を書くつもりかを聞かれた首相、「まだ考えてない。やっぱり、その日にならないと分からないものです。こういうのは」と。(東京新聞、7月3日)
 いよいよ、「その日」。
 “クールアースディ”、“星に願いを”と、七夕とあって少々ロマンティックな気分を捨てきれずにいたがこの時代である、ことはそう美しく運ばないかもしれない。
 以下、警告ブログを二つばかり。

2008年7月7日号「勝谷誠彦の××な日々。」<エコごっこで今夜一斉消灯の瞬間をテロリストたちは虎視眈々と狙っている>(北海道新聞、7月4日)
これだけ過剰な警備をしながら、わざわざ闇を創り出す馬鹿。
 <七夕一斉消灯/7万2千施設、北海道洞爺湖サミット初日の七日夜、ライトアップした全国の施設を一斉に消灯する「七夕ライトダウン」について、環境省は三日、参加する施設が札幌市中央区のさっぽろテレビ塔、大倉山ジャンプ競技場など七万二千八百十八施設に上ったと発表した。>
 こういう時役人どもは競争するから、消さなくてもいい灯を消して、何かが起きそうな気がしてならない。
 
2008/07/07 (月) 欧米諸国は洞爺湖サミットよりイランに関心あり
クライン孝子のホームページ」 

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July 05, 2008

今年の七夕

 今年の七夕はひと味違う。

 洞爺湖町は5日から4日間、洞爺湖温泉街で洞爺湖サミット開催記念の盆踊り大会を開く。各国代表団に「エコ浴衣」を用意し、日本の夏を満喫してもらおうというもの。
 会場の遊覧船駅前桟橋の広場には3日、高さ約4メートルのやぐらに紅白ちょうちんが取り付けられ、夏祭りの雰囲気を演出。本番は、町民らが太鼓などの生演奏に合わせて、北海盆歌と洞爺湖音頭で輪をつくる。時間は、毎日午後7時半から8時半まで。
 町は各国の代表団に「洞爺湖」のロゴが入った竹繊維100%の特製浴衣などもてなしグッズを贈呈するほか、外国メディアにも浴衣を配り「一緒に踊って交流したい」と期待している。

 「七夕ライトダウン」というものもある。
二酸化炭素(CO2)を削減しようと、環境省が主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)初日の7日に呼び掛けている。午後8―10時に消灯する試みで、官公庁や企業のほか、観光名所などでも実施される。

「100万人のたんざくアクション」も七夕ならではのアイディア。
「七夕」の風習になぞらえて、世界中の人々に「世界がこうなってほしい」と言う願いを短冊に書いてもらい、G8首脳にメッセージとして手渡すというキャンペーンである。
「しろくまがいきられるように」、「世界のリーダーとして、日本のリーダーとして、いろいろな批判、反発があり大変だと思いますが、世界の人々が将来に希望の持てる世の中にしてください」など、日本のみならず、世界中からこれまでに約57万件のメッセージが寄せられたという。

 青いエコ風船を北海道の大空へ!
 主要国首脳達が揃う北海道洞爺湖サミット開幕の日、北海道の大空に1万個の青いエコ風船を浮かべ、拉致被害者救出への思いを伝えようという国内外にアピールするプロジェクト。
 遠く星に祈るばかりである。

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July 02, 2008

最後だとわかっていたなら

  最後だとわかっていたなら    (ノーマ・コーネット・マレック)

 あなたが眠りにつくのを見るのが
 最後だとわかっていたら
 わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
 神様にその魂を守ってくださるように
 祈っただろう

 あなたがドアを出て行くのを見るのが
 最後だとわかっていたら
 わたしは あなたを抱きしめて キスをして
 抱きしめただろう

 あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
 最後だとわかっていたら
 わたしは その一部始終をビデオにとって
 毎日繰り返し見ただろう

 あなたは言わなくても
 わかっていてくれていたかもしれないけれど
 最後だとわかっていたら
 一言だけでもいい……「あなたを愛している」と
 わたしは 伝えただろう

 たしかにいつも明日はやってくる
 でももしそれがわたしの勘違いで
 今日で全てが終わるのだとしたら、
 わたしは 今日
 どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

 そして わたしたちは 忘れないようにしたい

 若い人にも 年老いた人にも
 明日は誰にも約束されていないのだということを
 愛する人を抱きしめられるのは
 今日が最後になるかもしれないことを

 明日が来るのを待っているなら
 今日でもいいはず
 もし明日が来ないとしたら
 あなたは今日を後悔するだろうから

 微笑みや 抱擁や キスをするための
 ほんのちょっとした時間を
 どうして惜しんだのかと
 忙しさを理由に
 その人の最後の願いとなってしまったことを
 どうして してあげられなかったのかと

 だから 今日
 あなたの大切な人たちを
 そして その人を愛していること
 いつでも
 いつまでも大切な存在だということを
 そっと伝えよう

 「ごめんね」や「許してね」や
 「ありがとう」や「気にしないで」を
 伝える時間を持とう
 そうすれば もし明日が来ないとしても
 あなたは今日を後悔しないだろうから

ノーマ・コーネット・マレック:1940年、ケンタッキー州ラインフォーク生まれ。幼い頃から詩や絵の才能を発揮し、数々の作品を残す。本作は、2001年9月11日、NYで起きた同時多発テロで犠牲になった息子サムエルにノーマが捧げた詩。
 この詩を教えてくださったKさん、ありがとう。

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