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June 05, 2008

「源氏物語」はえらい

 1000年紀とかで、世は「源氏物語」ブームである。
「マダム・ムラサキ」なる新種のバラが登場、「紫(ゆかり)」という名のベイビーもやってきた。
紫式部にあやかり、その才能が改めて語られる昨今であるが、意外な視点もある。「源氏物語」の素晴らしいところは、“たくさんある物語の中で、刀を抜くシーンがほとんどないことである”(河合隼雄・松岡和子『快読シェイクスピア』、新潮社)
 源氏が刀を抜いても、それは「ものの怪」を払うためである。
「源氏物語」ばかりではない。
日本の王朝文化のどれを読んでも「殺人は出てこない」と河合さんは言う。恋のさや当てや政事も描かれているのに。喧嘩といても殴り合いすらない。
 殺人なしで物語を構成するのは大変なこと、殺人なしでこの大作品が生まれ、読み継がれているとは、なんとも立派なことではないか。

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