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June 26, 2008

児童文学、「マトリョーシカ」論

 『西の魔女が死んだ』の原作者梨木香歩さんは、「マトリョーシカという、入れ子のように次々と体内に人形を納めるロシアの木の人形がありますね。私は昔から、人というのは、あの人形のように小さなころからの自分がどんどん重なっていて、大人になったからといって、その連続性から急に切り離されて存在するのではないと思っていました」という。(いきいき、2008年7月号より)
 さらに「私たちはみんな、ずーっと小さいころからの自分を抱えて生きていくと思っていたのです。入れ子式の人形と人形との隙間に、空気みたいなものがあるとしますね。そこに振動を与えて人を活性化させ、ちいさいころから連綿としてある生命の実感みたいなものを与えることができる、それが児童文学だと思っています」とも。
 「最近ではさらに、その人形は、小さいころから今の私までで終わっているのではなく、これから先の80歳、90歳になる私ももうすでに持っているのではないかと思うようになりました」
たまたま今、40歳、50歳いう年齢を生きているだけで。
 もう一度、『西の魔女が死んだ』を読み返してみようと思う、67歳の魔女である。

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