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June 27, 2008

80歳になったときに

 児童文学者梨木香歩さんの作品は、登場人物の「ひとり」を強く意識させる。
今話題の『西の魔女が死んだ』ばかりでなく、この作品の前に出版された『裏庭』の少女と母親、祖母、父親からは、孤独を抱えながらの生きる姿が心をうつ。
けれども、そこには自然を背景にした描写の中にあたたかな日差しのような包容力がある。
 ある本で目にした、困った時や決断に迷った時に「80歳になった自分はどういうことをやるのだろう」という言葉に感動したという梨木さんは、「どうすればいいか、判断に迷うことがあったら、80歳になったときに自分が『あのとき、ああすればよかった』と思うことだけをしよう」という表現を作品に活かした。
 人は、現実を受けて日々変化していく。魔女修行の根本である「意志の力を強くして何事も自分で決めていく」ことを続けた80歳の日に、自分の変化を成長と納得できるような自分でありたい。

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