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March 09, 2008

認知症になっても心を通わす

 これまで認知症にかかれば、何も感じず、何も考えられないなどと思われてきた。しかし、認知症の世界にも、その人なりの感情や考え方が生きており、そしてそれは、その人の歩んできた人生や価値観などに裏付けられているもの。自らの認知症体験を書き記した「私は誰になっていくの?(クリエイツかもがわ) 」の著者、クリスティーン ボーデンさんは、「認知や感情がはがされていっても、本当の自分になっていく」だけだと語っている。 
 
 認知症のお年寄りを支える人の間で注目される「かかわり方」の一つにバリデーションという手法がある。知的機能は低下しても、人とのつながりや感情は最期まで保たれる認知症の人の心の世界に寄り添い、支えようというものである。米国のソーシャルワーカー、ナオミ・フェイルさんが生み出した療法で、お年寄りの気持ちに共感し、そのまま受けとめることで、互いに気持ちを通わせることができる。
 具体的なテクニックは、
1.センタリング(精神の集中)
2.事実に基づいた言葉を使う
3.本人の言うことを繰り返す
4.極端な表現を使う
5.反対のことを想像する
6.過去に一緒に戻る
7.真心をこめてアイコンタクトをする
8.あいまいな表現を使う
9.はっきりとした低い優しい声で話す
10.相手の動きや感情に合わせる
11.満たされていない欲求に目を向ける
12.好きな感覚を用いる
13.ふれる
14.音楽を使う
(NHK「生活ほっとモーニング」より)

 バリデーションを通じて気持ちを通わせ、安らぎを見出す認知症の老女と、心の成長を果たす中年女性を描いた一人舞台『星星の扉』が横浜で上映される。(問合せ先:ドルフィンプロダクション☎03-3352-1822)

 

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Comments

begaさん
そうですか。いろいろご縁がありそうですね。お話聞きたいなぁ。
バリデーションについては、あまり情報ありません。
(単行本) 「バリデーション―痴呆症の人との超コミュニケーション法 」ナオミ・フェイル著と、公認日本バリデーション協会(http://www.clc-japan.com/validation/)

Posted by: 魔女っ葉 | March 10, 2008 at 10:19 AM

またまたコメントをしたくなる話題ばかりで困ります。
認知症でもどの位進んだ人へのかかわりなのか、ちょっと不明です。
私はいわゆる認知症と診断された方々の話し相手などのボランティアをしました。
蓋を開けて閉めた途端に中身を忘れるくらいでも、お話はきちんと出来ました。
忘れたことはそのまま受け入れて話していれば普通の方と変わらなかったです。
ただ生活ということになると、家族としては困ったことや不自由なことが多いのでしょうね。

Posted by: bega | March 09, 2008 at 07:57 PM

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