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July 30, 2006

若ものに負けずに、バーゲンの季節

 駅前のデパートに久しぶりに行くと、店内はバーゲンセールで賑わっている。
若いお嬢さんたちに混じって、Tシャツやデニムのスカートを漁りながら、我に返ると少し恥ずかしい。
 サイト「世界の高齢者」によると、ドイツ東部のブランデンブルグのグロースラッシェンでは2005年3月にシニアのための最初のスーパーストアSeniorenausstatter(高齢者装身具店)が、誕生して人気を集めているという。
 普通の店では見つけられない商品が、ここでは見つかる。例えば、服、靴、下着、寝巻き、化粧品、高齢者でも使いやすい大きいボタンの携帯電話、大きなキーボードのパソコン、話す目ざまし時計、歩行器、贈り物。
 最も人気があるのは衣服で、通常の店では見つけられないたくさんのサイズがある。
 2人が入れる広い更衣室があり、通路は大きく店内には階段がない。価格と製品説明は大きな文字で書かれ、トイレは車椅子でアクセスできる。ここで買った衣類は速く直せ、購入後は車まで届けたり、直接家に送ることもできる。
 顧客の大多数はバスでやってくる。年代は60才からだが、より若い人もくる。店は月曜日から土曜日まで。
もう一つの店は、10万人の人口をもつコットブスにあり、今後の2年でドイツとヨーロッパで、10店の店を開ける予定という。

はてさて、ここでもバーゲンセールはさながら戦場のようであろうか。

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July 22, 2006

言葉の力

        魔法のことば
ずっと ずっと大昔
人と動物がともにこの世に住んでいたとき
なりたいと思えば人が動物になれたし
動物が人にもなれた。
だから時には人だったり、
時には動物だったり、
互いに区別はなかったのだ。
そしてみんながおなじことばをしゃべっていた。
その時ことばは、みな魔法のことばで、
人の頭は、不思議な力をもっていた。
ぐうぜん口をついて出たことばが
不思議な結果を起こすことがあった。
ことばは急に生命(いのち)をもちだし
人が望んだことがほんとにおこった━
したいことを、ただ口に出して言えばよかった。
なぜそんなことができたのか
だれにも説明できなかった。
世界はただ、そういうふうになっていたのだ。
 (中学検定教科書に掲載の参考資料「イヌイットの伝説より」)
 「サンデー毎日」7/30号、池田昌子「暮らしの哲学」

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July 19, 2006

まさに同盟国?

 首相として最後の外遊となった中東訪問とロシアサミットで小泉サンの、そのハシャギぶりが物議をかもしている。戦争状態のヨルダンの遺跡ではマフラーを頭にアラビアのロレンス気取り。サンクトペテルブルグではプーチン大統領主催の夕食会でベロベロで、オペラ歌手が登場するや舞台に駆け上がって「ハラショー」。コザックダンスまで踊り出した。
 翌日、盟友のブッシュ大統領に「コイズミは少しおとなくした方がいい」とたしなめられた。
「ワシントンでもメンフィスでもそうだったが、常に『場』を支配してしまう」と冗談めかして忠告。すかさず「あなたも、すぐに続いて一緒に踊ってくれたではないか」と切り返す小泉首相。各首脳からは「まさに同盟国だ」との声が上がったという(7/18、日経、サンクトペテルブルグより)。
 サミット最後の夜にはバルト海に沈む夕日を眺め「私も沈むゆく夕日だ」と乙女チックなセリフ。
 なかなか“日はまた昇らない”のか。

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July 17, 2006

心の音楽処方箋

 臨床心理学者河合隼雄監修の「心の音楽処方箋コンサート2006~愛、母、夢」で、河合さんの講演とフルート演奏を楽しんだ。
「愛」「母」「夢」と、現代社会において最も失われつつあるように感じられるテーマであるが、河合さんによると、この“現代”というのが大事なキーワードであり、この三つに共通する、現代における変化の激しさを改めて、現代の風潮からちょっと離れたところから考えてみようと言う呼びかけであった。
「そんな夢のようなことは言うな」といわれた子どもの頃の経験、「最近の子どもには夢がない」と言う大人の嘆きにみるように、現代、夢は日常の現実とは異なるという認識である。
 しかし古代において、夢は神や仏からのメッセージとして尊重されていた。河合さんは『聖書』にも『古事記』にも、夢が大切なものとして語られていること、ある意味では現実よりも大事にされていた、あるいは夢も大切な「現実」として扱われていたと語った。
 “夢を食うのは獏、夢で食っているのが私”とユング派の、どこまでもユーモアたっぷりの文化庁長官であった。

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July 16, 2006

デジパーで「ゆる巻き」ヘアに

 久しぶりに美容院に行く。
ヘアセットと着付け予約のお嬢さんが、浴衣一式を抱えてやってきた。
浴衣をプロに着せてもらうことも驚きだが、髪型も襟足すっきりとアップにというわけではない。
今、街中で見かける髪をゆるーく巻いた、いわゆる「ゆる巻き」ヘアがご所望。
 実はこのゆる巻きブームで美容業界を席巻しているのが「デジタルパーマ」、通称デジパーというものだという。別名、形状記憶パーマとも言い、毛を巻くロッドに電気コードがついていて、温度をデジタル制御するためにこの名がついた。指でくるくると髪を巻きながら乾かせば、簡単にゆる巻きが出来上がって、しかも長持ちする。通常のパーマより3~5割ほど高い。好景気と共に再来した若い女性の髪型トレンドだが、美容院にとってもこのデジパーの経済効果は高いらしい。
髪型同様、ブームも長持ちするか?
因みに、魔女は通常(一応トリートメント効果は謳っているが)パーマである。

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July 15, 2006

ホルモンは期待できないけれど

今、ニューヨークで活躍中の韓国のトリオ「ソマ・トリオ」の賛美歌が、マイブームである。
おかげさまで少々難しい教育学のテキストも、気の本も、日朝首脳会談の真実なんて憂鬱な情報誌すらも、このバックミュージックのおかげで片っ端から読破?
「共同通信」(7月14日0時49分更新)によると、好きな音楽を歌ったり聴いたりすると、高齢者の性ホルモンの量が安定する効果があるとの研究結果を福井一奈良教育大教授(音楽生理学)らが13日までにまとめたという。
奈良市老人福祉センターのコーラスグループに参加している人の協力を得て実験したもの。性ホルモンの減少は、認知機能の低下やアルツハイマー病の発病率が高まる要因とされており、福井教授らは予防につながる音楽療法を考案したいとしている。

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July 14, 2006

「第1発目」気にしている場合じゃないけれど

ラムズフェルド米国防長官は、8日に行われたラジオのインタビューで北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」について「なお3基から5基のテポドン2号本体を国内のどこかに保有していると推測している」と述べ、再発射の可能性については、「現時点で発射台にテポドン2号はない」と。
何と物騒なことであろうか。
ほんとうのところ、世界は、日本はどうなるのだろうか。
日本政府の外交の手腕や実績をめぐって、あれこれ取りざたされている。マスコミ報道の不信感はぬぐいきれず、真実を知りたいと思っても、書店に並ぶ出版物の多さにもまたたじろいてしまう。
 言葉尻りを捉えている場合じゃないと思いながらも、先日のニュースの「第1発目のミサイル」が気になった。
「第1発目」ではなく「第1発」か「1発目」かではないの?
日経新聞『にほんごチェック』の金田一秀穂先生も指摘していた。“「第」と「目」は両立しない。第三回の大会か、三回目の大会であって、第三回目というのは力が入りすぎる”って。
さらに“会見は原稿を読んでいたようだったから、あの間違いをしでかしたのは、大臣本人ではなく、原稿を書いた然るべき役人であろう。しかし、日本の品位を一番守らなければならない日本を代表する国会議員、そこから更に選ばれた国務大臣たちがこの体たらくでいいのか”とも。
また、金田一先生も言う。
「そんな場合じゃないと言うかもしれないけれど、緊急時にあっても、きちんとした母国語を使えるのが、教養ある国の証である」。

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July 07, 2006

宇宙の苦痛

 今日は七夕。
雨雲の上では牽牛と織女が年に一度の逢瀬を楽しんでいるのだろうか。
隣家の1年生が学校から持ち帰った小さな笹の枝の「織姫様、おめでとう」の短冊が雨にぬれている。
老いも若きも、幼子さえもこの哀しくも美しい神話の世界に思いを馳せているとき、その夢を砕くニュースが飛び込んだ。
天の川から無粋なミサイルが飛んでくるとは。
北朝鮮にも七夕祭りがある。
引き裂かれた男女の伝説は、中国から朝鮮半島を経て帰化人が平城京に伝えたのだという。同じ文化の根を持つ人々が、同じ思いで星を仰ぎ見られないのは悲しい。(7/7、日経春秋)
 「この偉大な宇宙の中に、巨大な苦痛の車輪が廻っている」。(インド独立運動を支えた詩人タゴール)
「宇宙はどんどん膨らんでいく。それ故みんな不安である」。(谷川俊太郎『20億年の孤独』)

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July 06, 2006

あなたの中の最良のものを与えよう

NPO・あたみこどもにこにこくらぶの佐野ゆかりさんのブログで、目にした。梅雨空のような気分が晴れる。
若いお母さんたちに教えられることも多いなぁと嬉しくなる。

       「あなたの中の最良のものを」

  人は、不合理、非論理、利己的です。
  気にすることなく、人を愛しなさい。
  あなたが善を行うと
  利己的な目的でそれをしたと思われるでしょう。
  気にすることなく、善を行いなさい。
  目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に会うでしょう。
  気にすることなく、やり遂げなさい。
  善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
  気にすることなく、し続けなさい。
  あなたの正直さと誠実さが、あなたを傷つけるでしょう。  
  気にすることなく、正直で、誠実であり続けなさい。
  あなたが創り上げたものが、壊されるでしょう。
  気にすることなく、創り続けなさい。
  助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
  気にすることなく、助け続けなさい。
  あなたの中の最良のものを、世に与えなさい。
  蹴り返されるかもしれません。
  でも、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。

             ― マザー・テレサ ―

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July 04, 2006

アスリートイヤーの旅に幸いあれ

サッカーの中田英寿選手が引退すると言う。
"人生とは旅であり、旅とは人生である"という名言を残して。
29才の青年に言えるセリフかなぁと感嘆しながら、テレビのニュースを見た。
「8歳の冬、寒空のもと山梨のとある小学校の校庭の片隅からその旅は始まった」というその旅をあれこれ想像しながら、天才の努力、経験の重みなど思ってみるが、やはり「爽やかな決断」めでたしめでたしとは思えないし、切ない思いを払いきれない。
「わずか20年いまだ29歳と人々は言うが人生の3分の2を走り続けてきたと思うならこれ以上を求めるのは酷というものだ。ドッグイヤーならぬアスリートイヤーというものが選ばれた者のためにはあるのだから」という『勝谷誠彦の××な日々』のブログが今のところ、一番納得である。

 『魔女の風物詩』(2002/7/5)を始めたとき、W杯の感動のまだ覚めやらぬある日のテレビインタビューで、中田選手が、アナウンサーの移籍の噂の真相究明に、いつもこの時期になると出てくるんですね。僕にとって、“風物詩”のようなものですと、答えていた中田選手を紹介。
あの冷静で現代っ子の象徴のようなヒデの口から、こんな情感にあふれたやまと言葉が聞かれるとは!
日本もまだまだ捨てたものじゃないと思う瞬間でもありました。
しかし、言葉だけでなく、川も山も、海も空も、次の世代に美しいまま、壊すことなく渡さなければなりません。魔女世代の果たすべき責任も、風物詩は語りかけていかなくてはならないのかもしれません・・・・。と
 あれから4年、新しい旅に幸いあれ!

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July 03, 2006

27年ぶりの産声 住民29人の集落に

 住民の約6割が70歳以上と、超高齢化が進む宮城県大崎市岩出山の北沢集落で、27年ぶりに赤ちゃんが誕生。2日、お披露目会「七夜」が開かれ、4半世紀ぶりの赤ちゃん誕生を集落みんなで祝福した。
七夜は地域に伝わる伝統行事で、集落の人たちや親類ら35人が集まり、待望の赤ちゃんとご対面。
全員が順番に赤ちゃんを抱き抱え、健康と多幸を願った。
 2軒隣に住む女性(72)は、赤ちゃんを抱っこしたのが40年ぶりという。
「近ごろは誰かが入院したとか病気になったとか暗い話ばかりだったけど、赤ちゃんのおかげで集落全体が明るくなった」と顔をほころばせた。
 北沢集落は、大崎市岩出山北部の中山間地にあり、13世帯29人が暮らす。半数以上の17人が70歳を超え、30代以下はわずか4人しかいない。戦後しばらくは110人以上が住んでいたが、1950年代半ばから集団就職や離農による都会への移住などで過疎・高齢化が急速に進行。1979年以降は赤ちゃんの誕生が途絶えていたという。
                                              (河北新報) - 7月3日7時4分更新

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July 01, 2006

「バーゲン半休」と「失恋休暇」

 梅雨が明けていよいよ夏本番というころになると、気の早いお店では夏物バーゲンというものが始める。
魔女は、懐具合さえよければ、誰に気兼ねすることもなく駆けつけられる身分ではあるけれども、世のビジネスウーマンの皆さんは、バーゲンのために有休を半日とってということになるのだろうか。
平日堂々とバーゲンに行って、その勝利品を職場の仲間に見てもらうための半日休暇、そんな有給休暇制度をもつ会社があるという。
ヒメアンドカンパニーという。同社には、「失恋休暇」というユニークな制度もある。
その名の通り、失恋したら休める制度。失恋すると心はぼろぼろになり、泣いて目は真っ赤に腫れる。仕事は手につかないし、できれば休みたい。会社にとっても、少しでも元気になってから復帰してもらったほうが能率が上がるというわけである。そしてその失恋の傷は年を取るほど深くなるということで、20代前半は1日、同後半は2日30歳以上は3日と、年齢に応じて日数が増やされる。(さてさて、魔女年代は何日あればと算定されるのだろうか)
 仕事と私生活の両立にむけた企業の取組みが活発な中で、今は、ささやかながら育児支援ぐらいしか目に付かない。
育児支援ももちろんさらに充実させなければならないが、様々な立場の人が私生活を充実できてこそ、真の意味で働きやすい会社といえよう。

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