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June 27, 2006

ネットの「毒見役」

子どもにとって、住みにくい世の中である。
人も車も、そしてネットも危険がいっぱいである。
出会い系、薬物、ポルノ、暴力・・・・。インターネットにあふれる有害な情報から我が子を守りたい。保護者の間で需要が高まりつつある閲覧制限ソフト(フィルタリング。家庭のパソコンでの利用率は9.0%、総務省2003年度調査)は、特定のウェブサイトだけを遮断する最新の技術であるが、その裏にある、開発者たちの地味な苦労は余り知られていない。
世界中の怪しげなサイトの中味をひとつ一つ確認、内容に応じてブラックリストに登録していく作業は、忍耐を要する。
裸の女性と力士の区別すら難しい機械の限界を人が補うのだという。
毎日朝から晩まで有害なサイトばかり見続ける。食事がのどを通らなくなるようなサイトもあるらしい。
「しんどいけれども、スタッフは心の準備があるだけまし。子どもが見たくないものを偶然来てしまったらショックは大きい。そんな事態を防ぐのが役目」と語るのは「ネットの毒見役」ことデザインアーツ社長道具登志夫さん(38)。
フィルタリングソフトの家庭への普及はこれから。忍び込む悪にあらがい、幼い心を守る番人たちの奮闘は当分終わらない。

どうすれば子どもを守れるか、そのために何が出来るかが片時も心から離れない魔女になりたい。

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June 20, 2006

「母性本能」のスイッチ

子どもの世話は大変である。
“親の側に相当のコミットメントがなければ出来ない。それをそうさせるのが親の愛情である”というのは、長谷川眞理子さん(総合研究大学院大学教授)。
子育てについて親の愛情が語られるとき、特に母親の問題として「母性本能」が俎上にあげられる。 
これまで、女性は必ず「母性本能」を持っているべきで、それが発せられないのは異常だと言われてきた。そのときしばしば引用されるのが、「動物の母親の子どもを守る美談」でもある。
しかし、動物行動学の研究は、動物の母親がいつでもどこでも身を挺して子どもを守るということでもないことを明らかにした。
一方で「母性本能」など存在しない、それは社会が作り上げた神話だという話が出てきたりもする。
 長谷川さんは、“子育てが大仕事であればあるほど、条件が十分に整っているかどうか重要”“とくに人間の子育ては長くかかる大仕事であるので、周囲の環境がよいかどうかで、子どもを欲しいと思うか、かわいいと思うかの心が大いに影響を受ける”と言っている。
 また、“「母性本能」など存在しないということもない。しかし「母性本能」のすスイッチが常に入るとは限らないのだ”とも。

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June 17, 2006

風で動くサービス

 私たちの暮らしに欠かせない電気。
いま、地球温暖化に歯止めをかけるため、石油燃料にかわり風力や太陽光、バイオマスなどから作る自然エネルギー=「グリーンパワー」を企業活動や個人の暮らしに生かす取り組みが世界各地で進められている。日本でも真っ白な風車が風を受けてまわる風景が見られるようになってきた。
 そんな中で、某ウエブサイトでは、2006年7月より年間30万kWhの風力発電を日本自然エネルギー株式
会社に委託し、「グリーン電力証書」を取得予定。これにより、サービスを動かす全サーバーにあたる電力が「グリーン電力化」(自然エネルギーで動く)することになり、CO2排出量の削減に貢献する。
“グリーンパワーで動く”とは、東京の渋谷区にあり、直接、風力による電気を使うことの出来ない同サイトが北海道の稚内市水道事業風力発電所のグリーン電力証書を購入して発電を委託すること。
これにより、サーバーの電力がグリーン化するとみなされるのだという。
 今や、ネットサーフィンも風の力に頼る時代ということか。威力を失いつつある魔女のホーキも、風まかせだけれど。

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June 16, 2006

サッカーは農耕民族には向かないか?

to Mr K.S 「お見舞い」
ご無沙汰しています。
ジーコジャパン初戦敗退で、がっかりなさっていることと拝察したします。
Hは、もうサッカーは見ないと怒っています。
私は、選手達もそれなりに頑張ったのだから「これでいいんじゃない」と自らを慰めています。
我が身ひとつもコントロールしきれないのに、勝ったの負けたと日の丸を背負わされた若者の肩の荷までとやかく言う資格はないような気がするのです。
映画「不撓不屈」の前売り券を入手したので、ちょっと気を入れなおしてこようと思っています。

to Majoppa from K.S 「サッカーは日本人には無理なスポーツかもしれない」
いったいぜんたいどうしたと言うことなのか理解に苦しんでおります。
9分間で3点も入れられるとは、前代未聞のことで日本サッカー熱に今後の多大なる影響が懸念されます。
獲物が逃げても、捕らなくては腹が減ると言う狩猟民族の粘りと時間がたてば実がなると言う農耕民族の違いが見られ大変参考になった試合でした。
迫力、目の輝き、力、どれを取っても負けていました。情けなくて寝つきが悪く今日まで何だか当り散らしています。
今後は敗戦のバッシングが続く事でしょうが、何年経過しても同じような事がめぐってきそうな予感がしています。残念無念です。
せがれは23日から30日までドイツで観戦するとの事。
日本が一次リーグは勝つつもりで出発するそうです。奇跡は起きるのでしょうか。

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June 14, 2006

W杯、勝つことばかりに夢中にならないで

W杯の話題で、何かと落ち着かない日々である。
W杯に出場できるだけで、日本のサッカーも大したもの、選手は皆、一生懸命やったじゃないと、ド素人解説者は悲しい。
そのサッカーボールは、手縫いが中心であると言い、その製造には、パキスタンやインドの児童が従事してきた歴史がある。その製造について、今世界では過酷な児童労働排除の動きが盛んになり、日本でも、売り上げの一部が不当労働に従事する発展途上国の子どもたちの支援にあてられる「フェアトレードサッカーボール」への関心が高まっている。
このボールの販売は、国債フェアトレードラベル機構(FLO)の認証が必要で、日本では株式会社「イミオ」(東京)と非政府組織(NGO)「わかちあいプロジェクト」(同)が受けている。(6/14、日経夕刊)
小中学校が国際理解教育に使ったり、大手スポーツジムが練習用に数百個を契約。地域のサッカークラブや大学サッカー部などからの注文もあるとか。
民間団体「フェアトレード・リソースセンター」代表の北沢肯さん(34)は、「日本では発展途上国と自分たちの消費生活のつながりに無関心で、児童労働にも関心が薄い。W杯を機に、このボールの存在を多くの人に知って欲しい」と語っている。

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June 13, 2006

男とハサミとついでにW杯

狩猟採集生活という生業形態にみる、女性の食料生産性は45歳から65歳にピークを迎える。それに対して男性のそれは、10代後半から20代前半にかけて急激に上昇する。自らが消費する量の数倍もの生産性をあげる。そして、この過剰生産能力は、競争力を増加し、雄どうしで闘い、勝った個体だけが繁殖できる。(日経夕刊「過剰生産能力のゆくえ」総合研究大学院大学教授長谷川眞理子さん)
 このような激しい闘いの結果、雄は競争に勝とうとする動機付けや、強大な筋力やリスクを省みない情動などを身につけたのだという。それもヒト以外の動物では、それらがすべて個々の雄どうしの闘争のみに消費されるらしい。
 そこで、人間の男性の生産性や攻撃性、競争に勝ちたいという動機付けについて長谷川さんは考察する。
彼らも、もともとは他の哺乳類と同様に、それらを雄どうしの競争の結果として獲得した。が、それを、個々の雄どうしの闘いのみに終わらせることなく、その過剰生産能力を、社会全体のために使う方策を見出したところに、人類発展の鍵があるのだと。
「男とハサミは使いよう」(と、言ったのは長谷川さん。魔女ではない、念のため。・・・W杯ニッポン初戦敗退で日本男児にがっかりし、少々落ち込んではいるが)

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June 12, 2006

朝顔にただ水をやる男なり

 長寿社会を迎えた今、老いの幸せの定義について、識者はいろいろなことを言う。
やれ趣味を持て、社会参加せよ、地域にとけ込め、等等。どれももっともだが、人の老い方は決して一様ではないと思う。ある会報誌で『「老後」がひとつなわけがない』というエッセイを読んだことがある。そこでは、「老後」というものが、雑誌やマスメディアによって作られたひとつのイメージでしか作られていないことも書かれていた。「老い」はひとそれぞれであるはずだろう。

 高見澤たか子さんは、その著書『「ときめき世代」の生きがい探し』(集英社)で、映画監督の故吉村公三郎さんの「朝顔にただ水をやる男なり」という句を紹介している。
『暖流』『偽れる盛装』などなど印象深い作品を残した人のあまりにもさらりとした心境。そして、「高齢で、からだも思うように動かないような映画監督に新しい仕事など来るはずがない。いまは病身の妻に代わって家事にいそしむ毎日だが、自分ではそれでいいと思っている」という言葉もあげられている。過去の肩書きを思い切りよく脱ぎ捨て、日々の生活に淡々と向き合う潔さ。
 また、あるアメリカの社会学者のインタビューによれば、多くの高齢者は、高齢になってからの環境や状況の変化にもちゃんと対応することができるという。これまでに蓄積した経験や知識が、そんなときにちゃんと機能するのだ。何の怖いことがあろうか。
 吉村公三郎さんのように、昔は昔、今は今の、淡々とした日々を送ることも「老いの選択」である。

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June 11, 2006

環境教養

世の中の何と騒々しいことだろうか、人々を悩ます事件が続く。
それでも季節は移り変わる。梅雨空の下、色とりどりのアジサイに気分を建て直し、明日への希望をつなぐ日々である。
 人々の心ばかりでなく、地球も病んでいると気付いた人が多くなったようだ。最近は民間レベルの環境問題への取組みが増え、何かと勉強する機会も増えた。
地球環境問題を解決するには技術の葉ってにゃ法制度の整備なども重要であるが、最終的にはそれを利用する一人ひとりが、適当な知識を持って行動出来るかどうかにかかっている。
 「環境教養」とでも言おうか、自分の環境に関する知識レベルがどの程度なのかを試す機会がある。
地球温暖化から自然と健康に配慮した食卓まで、基礎的な知識や考え方を評価する『環境社会検定試験(eco検定)』。
 東京商工会議所が10月15日に実施する。
2時間の試験で、応用問題、時事問題なども含む約50問をマークシート形式で回答するというもので、70点以上が合格。全国各地の商工会議所が協力、19の都道府県で受験可能という。
詳しい試験内容は、ホームページ参照。

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June 09, 2006

子どもは私たちの理由

 幼い子ども達にとって、何と希望のない、恐怖に満ちた時代であることか。
いやそれでも彼らは、大人を、親を、疑いもなく慕って、頼りにしてくれているのだろうか。
谷川俊太郎さんの「子どもは・・・」と題する詩に出会った。(日経「春秋」より)

  子どもはなおもひとつの希望
  このような屈託の時代にあっても
  子どもはなおもひとつの喜び
  あらゆる恐怖のただなかでさえ
  子どもはなおもひとりの天使
  いかなる神をも信ぜぬままに
  子どもは私たちの理由
  生きる理由死を賭す理由
  子どもはなおもひとりの子ども
  石の腕の中ですら

「石の腕」に、胸を付かれた。しかし「死を賭す」理由ではあっても、まだ死ねない。
 未来の日本を背負う子どもたちのために。

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June 06, 2006

日韓の若者、W杯応援をきっかけに

 W杯(W・・・W不倫はダブルふりんであるが、これはワールドカップと読むと、金田一先生の「日本語チェック」で初めて知った!)ドイツ大会まであと三日。
日本と韓国の共同開催の前回の余韻を引き継ぎ、日韓の若者が両国代表を一緒に応援しようというムードが盛り上がっているという(6/6日経夕刊)。
過去二大会で日韓代表の試合を応援してきたサポーターらは再びドイツに集結。大阪では在日コリアン組織が日本の若者との共同応援を企画している。
 民団大阪府地方本部青年会会長の金哲弘さん(30)は、「W杯をきっかけに、未来を担う若者同士が本音で話せる関係をコリアンと日本人の間で築きたい」と話している。

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June 05, 2006

女の生産性は永遠なり?

 相棒が、年度始めの人事考課の作業をしながら「生産性」という言葉を口にする。
“会社への貢献度?”“社業との関わり?”、わかりにくい評価基準だなぁと他人事ながらすっきりしない。
おもしろい研究結果があった(6/5、日経夕刊「明日への話題『男と女の生産性』」総合研究大学院大学教授長谷川真理子氏)。
 森林やサバンナなどで狩猟採集生活をしている伝統的な暮らしをしている人々の中で一緒に暮らし、毎日毎日、誰が何を持って帰ってきたかを測定した学者の調査である。
ここでは先進国社会のようにさまざまな職種の分業が進んでいない分、だれもが自分の食料は自分で見つけてこなければならない。それには、“並々ならぬ知性と努力と学習”を要する。このような社会で個人の生産性を測るには、その人が採ってくる食料の量がよい目安となる。
 年齢別、性別に分類した。
狩猟は男の仕事である。
一人の男性がどれだけの獲物をとってくるくるかを測定。それは10代後半から20代前半にかけて急激に増加し、30代でピークを迎え、45歳を過ぎると急速に落ちることがわかった。
一方植物性食物の採取は女性の仕事である。女性では思春期にそれほど急激に生産性が高まるわけではないが、以後もずっと伸び続ける。そして、ピークは45歳から65歳だという。
 魔女世代にとって、なんと元気の出る調査ではないか。

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June 03, 2006

バラの名前

「ツゥモロー」というなんだか希望の持てそうなGingerさんのバラ。彼女のブログでは、「カフェ」、「ケアフリーワンダー」、「マダム・イザーク・ペレール」「グラハム・トーマス」はては「レオナルド・ダ・ヴィンチ」まである。 
 本当にバラはその姿ばかりでなく、名前も多彩である。
イギリスの人気推理小説「修道士カドフェル」シリーズの第13巻『代価はバラ一輪』に因んで名づけられたという「BROTHER CADFAEL(ブラザー・カドフィール)」も。
「ポール・スミス」という名のバラも登場した。英国のデザイナー、サー・ポール・スミス夫人が、バラの品種改良専門家に作らせた鮮やかなピンクのバラで、ポールの60歳の誕生日に贈られるという。

 “名前が一体なんでしょう?私たちがバラと呼んでいるあの花の、名前が何とかわろうとも、香りに違いはないはずよ”ジュリエットはロミオに言った。
<過ギニシ薔薇ハタダ名前ノミ、虚シキソノ名ガ今ニ残レリ>と言ったのは誰だったか。

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June 01, 2006

「ダ・ヴィンチ・コード」後遺症

 映画「ダ・ヴィンチ・コード」の落ちこぼれ魔女に、お庭で咲いたバラ「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を送って慰めてくださったGingerさん。若い彼女をして、「本を読まずに行くと、意味が分らないと聞きました。私は、読んだのですけど、だいぶ前だったので、友達ともう一度読み返し、wowowで録画したビデオで予習もしてから見に行こうという事になっています」と。
 どうやら世界中でお騒がせのようである。
“「キリストが妻帯し、子供までいた」という大胆なシナリオは、単なる娯楽映画の域を超え、主にキリスト教社会では宗教や政治を巻き込んだ文化騒動となっている。各地の「「ダ・ヴィンチ現象」”をとりあげた本日のヤフーニュース「<ダ・ヴィンチ・コード>映画に揺れる世界、各地の現象は!」は面白い。
 友人から、文庫版の「ダ・ヴィンチ・コード」上下刊が送られてきた。
読もうかどうしようか、折角の好意が気の重いところである。

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