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October 30, 2005

「メメント・モリ」を魔女の呪文に

中世ヨーロッパの修道院では、「メメント・モリ」という挨拶が交わされたという。(10/29,朝日新聞;日野原重明「94歳・私の証」より)
ラテン語で、“汝の死をおぼえよ”、“死を忘れるな”という意味。
 日野原先生は、99年から“人間いつ死ぬか分からない存在であることを踏まえて、死への心構えを持つことの大切さを、一般の人々に知ってもらう”ために『死を想え』という講演会をやっている。そこでは死を前に乱れる心を癒す場としての“ホスピス”の重要性と、死に行く人に対して精神的・霊的な世話をするホスピスが、この「メメント・モリ」と密接な関係にあることも語る。
そして、現代における「メメント・モリ」とは、死への恐れをどのように克服するかを語り合う行事でもあると。
上記「94歳・私の証」の中では、歌人斉藤史さんの歌を紹介している。
 おいとまをいただきますと 戸をしめて
  出てゆくやうに ゆかぬなり生は
苦しい中にも、不安の中にも、与えられた命に感謝すると最後に言えるような死に方、どうすればできるのだろうか。今日から、「メメント・モリ」を魔女の呪文に。

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October 29, 2005

生涯現役のめでたい秋

このたびの文化勲章受章者医師の日野原重明さんは、近代医学が科学の力を過信して人間の生命全体を見ることを忘れたことに疑問を抱き続けた。受身の患者を医療の場へ参加させ、傍ら終末医療を通した生命の質の向上への実践と啓発を重ねた。
94歳の今も現役のその姿からは、多くの人々が大きな励ましを受けている。
 共に受賞の舞台女優森光子さん(85歳)も、人生でめぐり合った逆境や困難を強い信念と自己管理で乗り越えてきた。
生い立ちの苦労と病をかかえた下積みの日々を経て、出演が1700回を超えた『放浪記』も、人々に勇気と感動を与え続けている。「芸術は長く、人生も長し」。
 生涯現役のめでたい秋である。(10/29、日経春秋)

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October 27, 2005

NHKが紅白で“スキウタ”をやる理由

 大晦日の風物詩NHK紅白歌合戦は、第56回となる2005年、視聴者が聴きたい曲を投票するアンケート“スキウタ”を実施。
投票結果をもとに、紅白の構成・演出を検討するという。投票は10月31日まで。
2005年の紅白で“スキウタ”をやる理由 を、担当プロジューサーの石原真さんは、“ここ1年半ぐらい、NHKは世間のみなさまに、ご迷惑やご心配をお掛けしている。そんななかで、僕らは番組でしかお返しすることができない。いいコンテンツを作る上で、視聴者の皆さんとの距離を縮められたらという思いから”と語っている。
とはいえ生放送。トラブルやハプニングもあるようだ。
石原氏によると、古い先輩の話ではセリの上げ下げするスタッフが、一緒にステージに上がったなんてこともあったとか。放送が早めに終わり、最後の『蛍の光』の長さを調整し、つじ褄を合わせるっていうのも何度かやっているという。
 関係者におっちょこちょいの身内がいることから、その紅白の勝敗よりも、視聴率よりも、ひたすら生放送の上での失敗のないことを祈りながらまた今年も番組を観ることになる。

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October 26, 2005

お雇い外国人に頼むもの

 日本シリーズ第4戦、昨日王手をかけたマリーンズが今日、優勝を決めてしまうのだろうか。隠れ阪神ファンとしては、落ちつかないところである。
しかし、万年Bクラスのチームを脱皮させたボビー・バレンタイン監督の手腕には驚くし、外国人監督によるマリーンズの躍進は、“「野球」を超えた文化へのまなざし”が異文化を通しての日本プロ野球の足場を見なおすきっかけになった。(10/25、日経春秋)
ボビー・バレンタイン氏は、高校時代に演劇で日本人通訳を演じて以来、日本と日本人に興味を持ったという。
 明治の初め、日本の近代化を指南したのは「お雇い外国人」と呼ばれる欧米からの学者や技術者たちだった。大リーグの監督も長く務めたバレンタイン氏は「日本と米国の実力の差は相当接近している」と言う。
 春秋子は、“日本の野球の盛衰がその経営や文化にかかわるのなら、現代の「お雇い外国人」に頼むものは大きい”と。

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October 25, 2005

ある先住民の予言

 2200万人を超す入場者で賑わった愛知万博が幕を閉じて1ヶ月が過ぎた。
総工費1350億円。そのほとんどがいまでは跡形もなく消え、万博のキャラクター、森の妖精の祖父と孫、モリゾ−とキッコロも森に帰っていったとか。
でも、この万博が環境をテーマにしたことで、すでに数々の芽があちこちに。これからこそ、人の叡智が問われる時代かもしれない。

 最後の木が切り倒された
     あとになってはじめて
 最後の魚がつりあげられた   
     あとになってはじめて
 最後の河が汚染された
     あとになってはじめて
 そのときになってはじめて
     あなたがたは知る
 お金は食べられないもので
     あることを。
(クリー・インディアンに残された予言)


 

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October 24, 2005

心に届く絵手紙展

 旬の野菜や花に添えられた一言が、はがき300枚、巻紙40点に描かれて披露されている。姫路市の岸岡攻子さん(60才)が主宰する絵手書き教室の企画展「心に届く絵手紙展」である。
岸岡さんは、10年前、絵手紙を携え阪神大震災の被災者を一軒一軒訪問。被災者が絵手紙を受け取って心を開いてくれるようになったのをきっかけに、絵手紙の魅力にのめり込むようになった。
「絵手紙を始めてから身のまわりの自然をよく見るようになり、毎日が発見だらけ」という。
巻紙に描かれた「もったいない」という題の題葛の花は、おおらかで素朴だ。
“根は葛粉に
 茎は葛布に
 繁殖力が強いので、堤防の土手の土を守る
 花はよい香りがするのに”

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October 23, 2005

パスタで魔法の火をともす

 もうすぐ誕生日である。
特別の思いがあるわけではないけれども、今年は、憧れの神戸のケーキやさんで
自分だけのバースディケーキを求めようと計画している。
雑誌の記事で「小さなアイディア」というのを見かけた。(日経BP社「REAL SIMPLE」、 12月号 )。
パスタの意外な使い道である。
乾燥したままのパスタを超ロングサイズのマッチとして使うというテクニック。先端に火をつけると、普通のマッチに比べてずっと長い間燃えつづけてくれるから、“おばあちゃんのバースディケーキにたてるたくさんのキャンドルだって、焦ることなく火をともす事が出来る” というわけ!

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October 22, 2005

母エレノア・ルーズヴェルトから息子への手紙

 胴元転居中のため、来年の家族新年会は中止せざるを得ないかなぁと考えていたときに、ある手紙を読んだ。
「自分達をクリスマスの贈り物リストからはずして欲しい」という息子からの申し出に対する母の返事(1949年9月20日付)である。
息子ジェームズ・ルーズヴェルトは42才、カリフォルニア州知事選への出馬準備中であった。

 誰よりもいとしいジミ−
 16日付のあなたの手紙を読んで、私は深く心を傷つけられました。はっきり言えば、とても腹を立てています。これまでずっと家で過ごすクリスマスは私の楽しみであり、お互いに遠く離れていても、クリスマスは家族が互いを気遣う時なのだということをあなたにはわかってもらえているとばかり思っていました。クリスマスを重荷に思ったことなど一度もありません。
・・・・・・・・・
 ロミーにもこの手紙の写しを送ることにします。
人には愛している人のためにしなければならないことがあって、それをしなければ愛は死に絶えてしまうのです。あなたたちは自分達の愛情の範囲を狭める方向に向かっているので、人に与えるものも少なくなっていくでしょう。
 あなたに私の愛を送ります
 母
 

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October 21, 2005

「忘れないで」のタイマーメール

 手帳マニアのつれあいは、またメモ魔でもある。
しかし、加齢のせいか愛情の減少傾向とみるべきか、このところしばしば約束を忘れる。
 タイマーメールの情報をプレゼントしよう。
アイビィ・コミュニケーションズが提供するToDoMailで、登録しておいた日時に、注意を促すメールを送ってくれる仕組み。登録もメールで行う。
 お世話になった人の誕生日、大切な人との記念日、肝心な1日をうっかり忘れないように、魔女にとっての隠し武器でもある。
 ただし、メールは遅れることもあるので、目覚まし時計の代わりとしては使えない?

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October 20, 2005

ウォームビズ、「品位」の基準

 「クールビズ」と呪文のように唱えながら、ネクタイをはずして暑い夏を過ごした国会議員の先生方も、迎えたのは解散・総選挙と襟をたださずにはおられない秋であった。そして、もう冬支度のシーズンである。
18日、衆院議院運営委員会では政府が12月から始める「ウォームビズ」にどう取り組むかの協議を始めた。厚着でしのぐ考えだが、丸首セーターやコート類の着用は原則不可のため、新たなルール作りが必要となる。
 「ウォームビズ」で、設定温度は20度前後(従来は24度)に下げる方向だというが、「帽子、外套、えり巻きを着用してはならない」「議院の品位を重んじなければならない」「本会議場では上着とネクタイ着用かそれに準じた服装」などの規則や申し合わせが問題となる。ネクタイが見えなくなる丸首セーターはもちろん不可であるが、ウォームビズに合わせて売りだされているアスコットタイもシャツのボタンを外すため「品位」に抵触するという。ウォームビズで「品位」の基準もまた変わる?
 魔女に必須の黒いトンガリ帽子、長いマントは「品位」的にはどうなんでしょう。国会に魔女はいないだろうから、まぁいいか!
 

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October 19, 2005

還暦ロッキー、6 度目のリング

 アメリカの人気映画シリーズ「ロッキー」の第6作の制作が決まった。年明けにも撮影が始まる予定。(10/18、読売夕刊)
新作のタイトルは『ロッキー・バルボア』。
主役のシルベスター・スタローン(59)が、脚本・監督も担当するという。
年老いて孤独な生活を送っていたロッキーが、再びリングに挑戦する姿を描く。
 スタローンさんは、「年取っても、困難な目標に挑戦できることを伝えたい」と、コメントしている。

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October 18, 2005

親がしてやれることなんて、ほんの少し

 子育てから離れて久しいけれど、あの時代の喧騒の日々がなんと幸せなことだったかと今に思う。
「親がしてやれることなんて、ほんの少し、よその大人がやれることこそ、無限にある」という本を読んだ。(山本ふみこ『がしてやれることなんて、ほんの少し』オレンジページ)
 山本さんは、「子どもの頃、早く大人になりたいと考えることができた時代」は、そう思わせる大人が回りにたくさんいたからだといい、そんな大人たちの洒落たエピソードを紹介。
なかでも「定年退職後、中学生相手の寺小屋を始めた管さん」の話は考えさせられる。
「高度成長にうかれ、家庭のことをあまり顧みずに仕事に熱中した」管さんは、罪滅ぼしに「生きていく上で本当に大切なこと」を教える塾を開いた。
 そこで、繰り広げられる授業は・・・・。
 子どもたちに大事なものをそっと手渡せる、そんな魔女に私はなりたい。

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October 17, 2005

深夜便のラジオ

 眠れぬ夜、睡眠薬代わりに聴くアンカーたちの静かな語り、子守唄代わりの若かりし頃のヒットソング。いま、50代以上のファンが毎夜225万人も聴いているというNHKの『ラジオ深夜便』(NHK放送文化研究所調べ)。
しかし、ファンの大半が中高年ということもあって、話すスピードが早い、音量をあげないと聴き取りにくいなどの不満があった(「通販生活」2005秋号)。
 NHK放送技術研究所の日本音響学会の2005年度技術開発賞受賞「話術変換機能」や、日本ビクター自慢の「DSP回路」搭載によって、これらの不満を解消した『深夜便のラジオ』が誕生した。
 秋の夜長、さぁ、お楽しみはこれからだ!

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October 16, 2005

石の上にも1300年、創建から不動の釈迦如来像

 仏像は寺の移築や焼失で、別の場所に動いてしまう例が多い。
この度、山城町教育委員会の発表によると、京都・蟹満寺の本尊「釈迦如来像」は、7世紀後半とされる創建以来、同じ位置の台座に安置されていることがわかった。(10/15,朝日新聞)
 白鳳時代初期の仏像で、わが国の仏教美術史上の傑作とされる奈良・薬師寺金堂の薬師如来像に匹敵する秀作とされている。
 3年どころか、3ヶ月の忍耐もアヤシイ魔女であるが、石の上に1300年も座り続けている釈迦如来は、世の変遷をどのように見ておられるのだろうか。

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October 15, 2005

灘のけんか祭り

 14日、「灘のけんか祭り」をみる。
灘7ヶ村の勇壮で豪華絢爛さを競う屋台が、松原八幡神社に集う。
それぞれの村を練り歩いてきた7台の屋台に、境内に高くしつらえられた桟敷から歓声があがる。約540年前、応仁の乱をきっかけに一時は断絶した赤松家を再興した播磨国守赤松政則は、社殿を再建、竣工祭に米200俵を寄進した。喜んだ氏子たちは、米俵をお旅山まで担ぎあげた。このとき使った簡単な木造のものがはじまりという屋台。
 練り子の男衆の身支度は、村毎に決った色のはちまきに、足元には黒足袋、土踏まずには滑り止めの縄が巻かれている。さらに若者の腕には怪我をしないようにと奥さんや恋人から贈られた腕守りがしっかりと結ばれる。
 基本的には女性は参加できない祭だが、地元灘中学校放送委員の女生徒による、大観衆を前にした解説など、女の子達の陰の協力も見逃せないようだ。
 秋の日差しはつるべ落とし、夕闇が訪れる頃、屋台はお旅山から下山してくる。
人々は今年も無事に「祭りに始まり、祭りに終わる」灘の1年が終わったことを確かめあうのだという。

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October 14, 2005

その名もゆかしい?コーヒー「重陽の節句」

 姫路は、コーヒー屋さんの多い街である。
全国展開のチェーン店ばかりではなく、少し薄暗いけれども店の隅で文庫本を読みながら恋人を待つのにぴったりという昔ながらのお店まで、賑やかなアーケード街ばかりでなく、路地裏の、そして住宅街の至るところにまで見かける。
ゴルフ場のとなりには、「ゴスペルをきいて心を癒そう」というカフェもある。
 昨日入った店には、ブルーマウンテン、キリマンジェロなど30種ばかりのメニューのなかに、「重陽の節句」というものがあった。
別に菊のコーヒーと言うわけでもなさそうだったが、この花の咲くタイミングに合わせて出す年老いた店主の心意気がゆかしい?

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October 13, 2005

家庭で作るフードバー料理講座

 我がパートナーが憧れの?単身赴任をすることになって、最重要課題は、食事をどうするかということであった。
健康オタクで、自称グルメとはいうものの、3食を自分で賄うとなれば当人よりも周囲の不安の方が大きい。
 折しも、H市男女共同参画推進センターの「男女ともに自立をめざす料理講座」が開かれた。
“男も女も、自分で食べることを自分で出来ることが、生活の自立の基本です。ちょっとおしゃれなフードバーのレシピを身に付けましょう”といううたい文句は有効であった。“日々に役立つ料理技術のマスター”はともかく、バーカウンターで甲斐甲斐しくサービスする自分の姿を想像してか、やる気満々である。
★ガーリックピラフ、★豚肉のソテー・トマトソース、★ミネストローネスープとくれば、レシピに不足はない!
 いつか、ご馳走になる日があるのやらないのやら。
まぁ、頑張ってください。     
  一人銃後を守る日々を満喫している妻

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October 12, 2005

宗教を知らないということ

 日野原重明先生は、最近の痛ましい殺人事件について「日本人のこころから『宗教』というものがあまりに欠落しているからではないか」と言う。
「人の命を奪う」ということがどういうことか、旧約聖書と仏典の解釈を挙げている。
旧約聖書モーゼの十戒より
 ・父母を敬うこと  
 ・あなたは殺してはならない
 ・あなたは姦淫してはならない
 ・あなたは盗んではならない
 ・あなたは隣人について、偽証してはならない
 ・あなたは隣人の家をむさぼってはならない。隣人の妻、しもべ、はしため、牛、  ろば、またすべての隣人のものをむさぼってはならない。

 そして仏教の五戒
 ・不殺生戒(生きものを殺してはならない)
 ・不偂盗戒(盗みをしてはならない)
 ・不邪淫戒(よこしまな男女関係を許さない)
 ・不妄語戒(うそをついてはならない)
 ・不飲酒戒(酒を飲んではいけない)

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October 11, 2005

羊が一匹、羊が二匹・・・・」は、英語で言わないと効果がない?

 眠れない夜に「羊が一匹、羊が二匹・・・・」と数えるといいと言われます。
同じ動作を繰り返すことで、心を落ち着かせることが出来るからでしょう。
しかし最近、英語で羊を数えることが(count sheep)必要だという学説が出てきました。医学博士のまつした・ひろこ先生によると、その秘密は呼吸にあり、sheepと発音するときに、息をshee(シー)とゆっくりと、できれば3秒鼻から息を吸い込む。すると呼吸が整って、眠りを誘う効果があると。
「sheep」という英単語に秘密があるとすれば、呼吸の整わない日本語の発音で「羊が一匹、羊が二匹・・・・」と数えても効果がないことになる。
 今まで、日本語で羊を数えて眠っていた私は、そんなことをしなくても眠れていた!?

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October 10, 2005

イスラエルの魔女に習ったツキを呼ぶ言葉

 工学博士・五日市剛さんは、1990年、湾岸戦争のあった年の暮れイスラエルに旅立った。
周囲との折り合いも悪く、まさにキレた26歳だったという。
失意の中で着いたその地は70年ぶりの寒波で、少ない所持金の半分を落とし、さらに闇市で交換したばかりに手元には半分しか残らなかったというツキのなさ。寒さに震えながら雪の街で宿を探していたとき、一人の老女に会った。
“箒を持たせると魔女そのもの”(見せてもらった写真では、決してそんなことはなかったが)の彼女が声をかけてきた。「泊まるところがなければ、私の家にいらっしゃい」と。
結局、どこもホテルが空いていなかったその夜、五日市さんは“もう俺を喰うなら喰ってくれ”とまで覚悟して、彼女の家のドアをたたいた。そこには熱いスープが準備されており、ろうそくの明かりのもとで語りあかしたという。
何を聞くでもなく、詮索するわけでもない。ただ自分の趣味のこと、自分の夢を彼女は語った。
その老女がおしえてくれたツキを呼ぶ魔法の言葉があった。
“ありがとう”と“感謝します”の二つ、ただ使い方にはコツがある。自分の運命をまっすぐ受け止め、その必然性にしっかりと立ち向かって、きちんと口に出すこと。
簡単なようでなかなか言えないこの言葉の大切さを知って人生が好転したと、五日市さんのその笑顔は自信に満ちていた。
   第4回船井幸雄・オープンワールド
   講演会「ツキを呼ぶ魔法の言葉」~人は言葉によって生まれ変わることができる~

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October 09, 2005

「お国のために」母親の手でしっかりと子育てを

 もう、このかた全く耳にしたり、口にしたりしなくなってしまった「お国のために」という言葉である。
つい最近「防衛庁が婦人自衛官のため託児所建設に3億2千万円要求」という新聞記事があった。
女性自衛官の拡充のためだそうで、乳幼児を抱える母親に働いてもらうために、「箱物と母親代理人」を税金で作るといういつものパターンである。
乳幼児を抱える母親が働くために「箱物と母親代理人」を税金で賄うことが、国家をあげての「少子化対策」と考え、「待機児童ゼロ作戦」と称して、保育園にバンバン税金を使うことを国是としている現政策のもとでは、婦人自衛官といえども当然の対策というわけであろう。
しかし、「箱物と母親代理人」の整備だけで子育てが済むものだろうか。
乳幼児は、母親の姿が目にはいる位置にいるだけで、遊んでいても安心感に満たされる。
「お母さん、ただいまあ~。おなかすいた~。」と学校帰りの子供達の声、我が子を褒めたり、叱ったり、そんな光景はなくなり、学校のこと、お友達のことを話す相手もいず、ゲームに向かう子供達が増えた。
“「将来の日本を背負う子供を、乳幼児の期間は母親の手でしっかりと抱きしめ、育ててあげてください。お国のために。」と祈らざるを得ない。乳飲み子を抱えた母親が他人に子供を預けて銃を持つことなどしなくとも、日本には職がない男性若者がフリーターと称して山ほどいる。彼らにこそ、お国のために、銃を託したいもの”というのは、2525計画推進協議会(2525プラン)会長の青葉ひかるさん。

「子育て」とは、子供が自立するその日を迎えるまでの大事業である。
その時まで愛情いっぱいに、我が子を育てあげることも、「お国のため」であろう。

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October 08, 2005

スカビオサ(松虫草)の伝説

 愛らしくてどこか寂しそうな松虫草の伝説がある。

昔、アルプスの山奥にフィチャという妖精が住んでいた。
彼女は山野をかけ回って、薬草を集めるのが楽しみだった。
ある日、彼女のもとへ一人の羊飼いが病気を治して貰いに来た。薬草を与え、彼の胸に手のひらを当てると、病気はたちまち消えた。ところが、彼女のほうがそのとき恋の病にかかってしまっていたのである。
彼がすでに婚約していたと知ると、フィチャは悲しみのあまり次第に衰えていき、遂に命を失う。神は彼女をあわれみ、そのなきがらを松虫草に変えた。彼女の恋の記念に、茎を羊飼いの杖に似た形にして。

 スカビオサは、松虫草の園芸種である。
エッセイスト熊井明子さんは、自分よりも相手の幸せを優先し、身を引く女性は、今はほとんどいないのではないかといい、スカビオサに現代女性のタイプを重ね合わせる。
 赤い花は「私なら恋敵から、奪い取る!」
 黒茶色は「薬草を使った愛の魔術で、彼の心を私に向けさせてみせるわ」
 黄色の花「さらっとあきらめて、思いつめたりしない。もっといい人が必ず現れる      から」
さてさて、あなたはどのタイプ?
魔女は薬草に強いのですぞ。 

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October 07, 2005

日本の女性の歴史

 NHK放送80年記念ドラマ『ハルとナツ〜届かなかった手紙〜』を観た。
昭和初期の移民でブラジルと日本とに生き別れになった姉妹の70年にわたる苦難の半生を描く五夜連続6時間30分の長編作品。
 当時の日本人と現代の人々を対比し、昭和という時代を検証するというもの。
3年で帰るという父親の言葉を信じて、眼病のため残された妹ナツは日本で一人待つ。手紙を出しつづける姉妹だが、双方に手紙は届いていない。
ストーリーは老いたハルとナツが、その70年前の手紙と70年ぶりの再会での対話を通じてそれぞれの足跡を回顧するスタイルで描かれている。
 脚本を手がけたのは、『おしん』や『渡る世間は鬼ばか」』の橋田寿賀子さん。
“日本の女性の歴史を描けるのは最後のチャンスかもしれない”と膨大な資料を読んで、約半年かけて書き上げたという。
 貧乏だが家族で励ましあった昭和前期の「大家族のなかの女」と、現代の経済的に豊かになったが「孤独な女」を対比して描写。
 「日本人の誇り」、「人間の幸せ」を秋の夜長に考えた五夜だった。

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October 06, 2005

マウスの雄は涙でアピール 東大がフェロモン発見

「男の子は泣くものじゃリません」と息子を叱り付けたのは、40年近くも前の話である。
このほど東京大の東原和成助教授(生命科学)らの研究グループはマウスの涙に、雌に「自分は雄だ」と知らせるフェロモンが含まれていることを突き止め、6日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 (10月6日2時6分更新「共同通信」より)
 フェロモンは、異性を引きつけるチョウなどの「性フェロモン」や、仲間に攻撃を促すハチの「警報フェロモン」など、空気中を漂って遠くにいる仲間に情報を伝える揮発性の化学物質として知られている。
 しかし、今回見つかったのはタンパク質の一種で揮発性はなく、雌は雄の顔に鼻をくっつけて涙に含まれているフェロモンを受け取り、性別を確認していた。涙からフェロモンが発見されたのは初めてという。
 人間の男性も、もてないことを嘆いて引きこもる前に、ちょっと派手に泣いてみてはどうでしょう!?

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October 05, 2005

古典落語の笑いが日本人の脳によく効く

 中央群馬脳神経外科病院のリハビリテーション室では、月1回高座がしつらえられて「病院寄席」が開催される。
始めたのは自称“医者もできる噺家”中島英雄さん。群馬落語芸術協会のお仲間も協力。
患者さんやその家族、地域の人々で、病院内は笑いに包まれるが、そこは病院である。「病院寄席」を聴いているときの患者さんの脳波や脳内ホルモンはしっかり測定される。そして「笑い」と脳神経機能の関係は、がっちり科学的に研究されてきた。
中島さんによると、「テレビで観るコントなどの視覚によるものより、落語のような聴覚刺激による笑いの方が、大脳が活発に働く。古典落語のように笑いのツボや落ちがわかっていることが、脳をリラックスさせる」という。
「落語」が、脳の活性化に役立っているのである。
(中島英雄『脳を鍛える大人の落語』きこ書房より)

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October 04, 2005

いっぺん皺ができてから死んでみたかった

フェイシャルセラピストかづきれいこさんは、 「元気になるメイク」を提唱しているが、今後はターミナルケアにも力を入れていきたいと語る。(槇村さとる対談集『人生の穴ときどき落ちても大丈夫』SHUEISHA)
「写真を撮る為にメイクを習う」若い末期がんの患者さんたちが、“ガンだとやせちゃうし、すごい顔で死ぬと思うので、その前にメイクしてください。辛い顔で死んだら両親がかわいそうだから、両親を元気にしてください”とかづきさんに頼むのだという。
そして「いっぺん歳とってみたかった。いっぺん、しわくちゃの顔を見て死にたかった」とも。
 皺が出来ることはなんと贅沢なことか、シミも皺も生きているからこそできることじゃないかとかづきさん。
「老いる」ことはなんともありがたいことである。

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October 03, 2005

心も「抗加齢」

 最近、「アンチエイジング」という言葉をよく耳にし、抗加齢サプリメントやコエンザイムQ10入りのクリームなどの情報が目に飛び込んでくる。最近の研究では、DHEAなる真打も登場の模様。
そんな中、“老いを笑い飛ばそう”というメッセージをこめた句歌集『老楽笑歌』(保険同人社)が人気を呼んでいる。
 2年前に当時80歳の主婦、林あや子さんが書きためた歌を自費出版したのをきっかけに、昨年は一般公募の歌を集めた続編が出た。このほど出版された第3弾には、林さんの作品のほか、子簿の1300余点の中から選ばれた300首が収められている。

 立ち姿美しいねと煽てられ帰宅早々湿布貼る
 バンザイが出来なくなって拍手する

ちょっぴき悲しく、思わずくすりとさせられる。
「以前は物事をよくない方向に考えがちだったが、歌を詠み始めて気持ちが明るくなった」と林さん。
老いを受け入れ、観察の対象にすらしてしまう気持ちの大きさ(10/3,日経夕刊「日時計」)を見習いたい。
 心も「アンチエイジング」でいこう。

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October 02, 2005

環境問題を考える「13 年前のスピーチ」と「日本古来の人生観」

 オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。
 ・・・・・
 砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたは知らないでしょう。どうやって直すのかわからないものをこわしつづけるのは、もうやめてください。

 1992年国連のリオ環境サミットで、カナダから来た12才の少女はこう訴えた。たった6分間のスピーチだったが、会場をうめるおとな達の心をとらえた伝説のスピーチである。
 残念ながら世界の環境破壊はとまっていない。南極上空のオゾンホールは今年過去最大になるというし、世界の森林は減りつづけている。環境に関する意識は高まっているはずなのに、どうして環境破壊はとまらないのか。
「相変わらず膨張を続ける人間圏を放置したまま、環境問題のみを解決する方法などみつかるはずがない」という松井孝典東大教授の苦く、重い言がある。
今年から、日本の人口は減り始めたと言う。この社会的経済的な大問題を何とか、環境負荷を減らすチャンスにしなければならないのではないか。
 大久保尚武氏(積水化学工業社長)は、“環境政策は人口減を前向きにとりあげるべきだ、「自然との共生国家・日本」をどう構築するか、夢のあるビジョンを世界に先駆けてつくるとき”とし、“豊かな人生とは、自然のなかで自然のリズムに合わせて生きること”という日本古来の 人生観を持つ日本人が増えることを期待している。(9/30,日経「あすへの話題」より)

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October 01, 2005

桔梗姫の伝説

 十日町織物工業協同組合が制定した十月の色は「想紫苑(おもいしおん)」、桔梗の花の薄紫の色である。
優雅そのものの色は、夏中飛び回って日焼けした魔女には似合わないが、きりりと咲く花を見るとき、この季節に生まれたことが無性に嬉しくなる。
 でも、この桔梗を忌み嫌い、桔梗を植えず、桔梗の柄や桔梗紋を避けていた地方がある。
福島県相馬郡で、平将門を裏切った桔梗姫の伝説によるものという。
また、埼玉県秩父郡吉田周辺に伝わる「首飾り星」も、桔梗姫伝説の一つである。
 
 城峯山で、平将門と藤原秀郷の軍勢が戦っていたときのこと。
 戦いに敗れた平将門が洞窟に隠れて機を伺っていた将門の居場所を、将門の愛妾(侍女)の桔梗姫(桔梗御  前) が秀郷にを密告してしまいました。
 そのことを知って怒った将門は、桔梗姫を切り殺してしまいました。
 哀れに思った秀郷は、彼女の首飾りを空に投げ上げました。すると首飾りは、星になって空で輝くようになりまし た。人々はそれを「首飾り星」と呼ぶようになったということです。
            「花物語 in  てぃんくの家」より

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