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September 23, 2005

読書の秋を脳で楽しむ

テレビやインターネット等のメディアの発達で、人間の脳の使い方が変わってしまうのではと心配のむきがある。
しかし、脳科学者の茂木健一郎さんによると心配ないらしい。「そもそも、言葉が登場したことで、人間の脳の使い方は劇的に変わってしまったから」と。
言葉というメディアが登場することで、人間の脳は新しい活動モードを獲得した。言葉、それは、口を動かし続ける人間同志が、“空気の振動に聞き入ることである”。茂木さんは、“「言葉」という概念を解さないものにとってはとても正気の沙汰には思われないだろうが、そのようにしてお互いの脳の中にある情報を交換し、文明を発達させてきたのである”という。
 茂木さんによると、読書も同じことである。
紙の上に並んだシミのようなものを夢中で見つめているのは、言葉を解さないものにとって、わけのわからない行動であろうが、このような活動モードの獲得によって、人類が得たものは大きい。
 言葉や文字を獲得したことが、人間の脳にとっていかに偉大なことであったか、そのことを感謝と共に振り返りながら、読書の秋を楽しみたいと脳科学者は書いている(9・22、日経夕刊「あすへの話題」)。

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