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September 07, 2005

「負の体験」の活かし方

 昨今の靖国問題などについて、「戦前戦中の間違いをいつまで誤り続けろというのか」という議論がある。

 少し前の話ではあるが、歌舞伎役者の中村勘三郎さんの「襲名祝いの後の次男の不祥事に触れて」の談話には考えさせられるものが多かった。
<私も次男も心を込めておわびを致しましたが、でもやっぱり人間ですから後悔が拭えない。恥ずかしさや後ろめたさがつきまといました。
 それ以後私はプライベートな外出には帽子を深くかぶるようになり、顔を上げて歩くことが少なくなりました。本当にたくさんの方々に励ましていただいている頃、井筒監督の作品『パッチギ』を映画館で身を小さくして見てました。韓国と日本の若者の恋と青春の物語。もう、ゆさぶられるんですよ、心が。負けない、逃げない。きれいな情熱があふれてて、私は自分の帽子姿が嫌になってしまった(笑い)。帰りには脱ぎ捨てていましたね。失敗は深くおわびする。これはもちろん何より大事。で、その次は、全力でもっといい仕事をするしかないじゃないか」と。
 こんなふうに、逃げず、目を背けず、真正面から向き合うことで、負の体験をプラスにして自分の中に取り込んでいけるかどうかが、大事なのだと思う。
 国家の、それも多くの人の命が奪われた歴史上の過ちと、個人の、しかも大きな被害を出したわけではない失敗とでは、反省の仕方も、その教訓の生かし方も異なっている。
 前者に関しては、とりわけ次の世代にその負の記憶をどうやって伝えていくかという難しい課題もある。けれども、いずれにせよ肝腎なのは、逃げず、目を背けず、真正面から向き合うことだろう。

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