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January 31, 2005

増えるUターン、定年前後世代は「田舎暮らし」志向

 転出先から生まれ故郷に戻った人の割合(Uターン率)が、40―50歳代を中心に男女とも高まっていることが31日、国立社会保障・人口問題研究所(東京)の「人口移動調査」で分かった。定年前後の世代で地方への移住を希望する人も多い。「地方志向」を裏付けた形で、同研究所は地方の人口減少の緩和につながる可能性もあるとみている。

 人口移動調査はほぼ5年ごとに行い、今回が5回目。2001年7月1日時点で、全国から無作為に選んだ調査地区の3万5292人から有効回答を得た。男性は31.8%、女性は27.4%で、5年前の前回調査に比べそれぞれ4.6ポイント、2.5ポイント高かった。同研究所は「今の30歳未満がこの割合でUターンすれば、地域人口の減少を多少なりとも緩和する」と推測している。 (日経新聞)

ふるさとは、遠くにありて思うばかりではなくなる?

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January 29, 2005

ゲームは“知的創作物”の一つ

若い友人の松本すみ子さん(特定非営利活動法人おとなの暮らしと仕事研究所代表理事)から、大人のためのテレビゲーム講座「諸兄、ゲームやろうぜ」をすすめられた。
「進化し続けるゲームの世界。もはや子供だけに預けておくのはもったいない。これからはコミュニケーション機器としての活用が期待されます。楽しくて、奥深い、テレビゲームの世界を体験してみませんか」との謳い文句は、テレビゲームにこれまで全く無縁の魔女にとっても魅力的であった。
松本さんのRyoma21では、テレビゲームとPS2に興味のある「おとな」を対象に、体験教室を開催。
1人1台のPS2で、ゲームソフトは『みんなのGOLF4』と、ことば遊びの『ことばのパズルもじぴったん』の2種類。
どちらも今、話題で人気のあるゲームとかで、機材の使い方の基本から学ぶ。
ゲームなんてと敬遠し続けていた頭に、「芭蕉の句もムンクの絵と一緒。ゲームも文学や絵画,映画などと同じ“知的創作物”の一つ」(ゲームアナリスト:平林久和氏)の言葉が一瞬よぎる。

1時間半の講座の終わる頃には、文字通り「嵌って」しまった。
これからの残り少ない時間の配分が心配だ。

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January 26, 2005

母から娘へ伝える誇りの紋様

アイヌ民族の衣装に施された刺繍の紋様は、草木や川のせせらぎ、人の体など、自然界に無限にある形を表現したものが多い。刺繍ばかりでなく、切り抜いた布を縫い付けたりもする。
着物の地布も、藍染めした木綿やシルク、木の皮を織った布や鮭の皮をなめしたものなど、自然のもたらしてくれたものである。
そして、アイヌの母は紋様の切り方ばかりでなく、小衿の入れ方や身丈の作り方などを娘に教え、娘の数だけチカルカルペ(民族衣装)を縫う。
娘はこれを、死に際して天上の母の元へ旅立つときの装束にするのが風習だという(1/26、日経「アイヌ女性、誇りの紋様」より)。
葬式や婚礼、先祖の供養、イヨマンテ(熊送り)など先祖や神と対峙しているときの衣装のその紋様は、様々な表情を見せる。
母から娘へと代々伝えられてきたアイヌ民族伝統の紋様は、着る人の気持ちを伝え、思いを語るのである。

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January 23, 2005

愛の誓いの花「ダイアンサス」を植える

ダイアンサスはカーネーションと同じ仲間で、八重のカーネーションに対し、一重の花をダイアンサスという。
原種はクローブのような芳香が強く、ピンク色の花が多かったため、クローブピンクとも呼ばれる。
古代の人々はこの花で首飾りや花冠を作り、身を装っていた。
16世紀頃、婚約した男女がお互いにダイアンサスで編んだ花冠を身につけなければならなかったのは、結婚の誓いをたてていることを世間に明確にすることで、二人の仲を邪魔させないためだったとか。
現代では薬指に輝く指輪が婚約しているかどうかの判断材料だが、花で見分けるとは、なんともロマンティック!
そして、婚礼の式後には必ずダイアンサスの香りのついた特別なワインが花嫁に出されたとか。

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January 22, 2005

ここに何を夢見る薔薇の花

       いまこの庭に         三好 達治

いまこの庭に
薔薇の花一輪
くれなゐふかく咲かんとす

彼方には
昨日の色のさみしき海
また此方には
枯枝の高きにいこふ冬の鳥

こはここに何を夢見る薔薇の花

いまこの庭に
薔薇の花一輪
くれなゐふかく咲かんとす

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January 20, 2005

津波から村人を救った民話「稲むらの火」

安政南海地震(1854年)の津波で被害が出た村の復興に尽力した実話がモデルの民話『稲むらの火』が、防災教育の教材として脚光を浴びている。
「普段の住民の支え合いも防災に大切なことがわかる」と、原作を今の子どもたちにも分かりやすい言い回しに変えるなどの工夫をした紙芝居グループも活躍している。

異様な揺れの地震後、急に潮が引くのをみた庄屋の五兵衛が「ただごとではない」と津波を察知。祭りの準備に没頭する人々に異変を知らせようと収穫済みの貴重な稲束「稲むら」に火をつけ、高台にある五兵衛の家に消火に駆けつけた村人全員は難を逃れた。

この地元住民がとっさの機転で村人を津波から守る話は、国連防災世界会議の会場でも人形劇として上演予定という。(日経1/20夕刊)

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January 17, 2005

孫娘のすすめで、刺繍針を絵筆に持ち替えたおばあちゃん

「グランマ・モーゼス展」をみた。
70代で絵筆をとり、101歳でその生涯を閉じるまで1600点あまりの作品を描いたスーパーおばあちゃんの、四季の移り変わりの中のさまざまな行事や出来事を描いた油絵や初期の刺繍作品など。
1860年にアメリカ北東部の小さな農村に生まれた彼女は、生涯のほとんどを農業や酪農という仕事に費やした。
「農家の主風として、母親として務めをよくわかった意志の強い女性であった」(W.ニコラ-リサ『モーゼスおばあさんの四季』より)。そしてそれらの仕事に加えて料理に掃除洗濯、缶詰つくり、刺繍、壁紙まで自分で張った。なかでも刺繍画や刺繍を施した針仕事は、彼女の最も得意とするところで、喜びであった。
しかし、持病のリウマチが悪化、もう針を持つことを諦めざるを得なくなったとき、彼女に絵を描くことをすすめたのは孫娘だったという。
そして、地元のドラッグストアに飾られた作品から、アメリカン・フォークアートの第一人者の道を歩むようになってしまったモーゼスおばあちゃんだが、生涯華やかさからはかけ離れた農村の素朴画家であり続けた。

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January 16, 2005

セーターを編む嫁

関東地方でも大雪予報の15日。
寒い日曜日であった。夕方になって、息子夫婦が大きな紙袋を提げてやってきた。
「昨年末のダイヤのお礼です。クリスマスにも、お正月にも間に合いませんでしたけれども」と言って嫁が取り出したのは、ベージュ色のアランセーターであった。
全く思いがけないことで、プレゼントされたお舅さんはあっけにとられたまま。
息子に試着を催促される。色もデザインもそしてサイズも申し分ない。それになんともよく似合う。
アランセーターの全体を飾るレリーフ状の編み模様は、縄や網など海の暮らしの道具を図案化したとも、ケルト民族に古代より連綿と伝わる文様だとも言われ、家ごとに決まった模様の入れ方があると聞いたことがある。
アランセーターは漁師の仕事着であり、また白いアランセーターは大切な男の子の成長の節目(島のカトリック教会における堅信礼)の晴れ着でもあるとか。
セーターを編む嫁は、家の宝であろうか。

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January 15, 2005

美しいプログラム

英文の迷惑メールを自動的に削除する常駐ソフト「英文メール駆逐艦雪風」なるものをインストールした。
何しろ、プログラム音痴であるからすんなりといったわけではないし、イスタンブールから来る娘のメールなども駆逐されるんだろうなと心配は残っている。
しかし、うまく作動し始めた駆逐艦の実力を知ると、やはり意気高揚するのは複雑な気持ちである。
1件ずつ手作業で削除していたことを思えば、竹やり1本で敵と戦っていた昨日までの自分がいとおしいような気もする。
ログとしてちゃんと残っている削除されたメールを見ると、何かそのプログラムは神業のようにも思える。とても美しい。
芸術のように美しいという化学式(数式?)という師の言葉に憧れて、化学の勉強に心を動かされた学生時代を思い出した。
ただ、然るべきメール削除の際の「大砲の発射音」のようなサウンドというのは、ご遠慮している。

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January 13, 2005

会津磐梯山踊りとマツケンサンバ

会津磐梯山踊りを踊るロボットの写真をみた。
公開した東京大学生産技術研究所と産業技術総合研究所のグループでは、能や民族舞踏などの継承に役立てたいと言っている。
さて、一方「マツケンサンバII」である。
この踊りについては、ただひたすらその出番を待った紅白だったけれども、いつものケンさんらしくなくてがっかりしてしまった。
しかし作曲と編曲は、NHKのお子様番組ですっかりお馴染みの宮川彬良(あきら)氏で、さすがにウキウキ度は申し分ない。
ショー音楽を書かせたら、今や日本で5本の指に入るであろうと言われる彼の作品とあれば当然である。
「宇宙戦艦ヤマト」の音楽でおなじみの、宮川泰氏の息子さんということで、父親ゆずりの才能というべきか。
ロボットに継承させるもの、息子が引き継いでくれるもの、時間は確実にそして静かに流れていく。

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January 12, 2005

新年の祝い棒

ブルガリアでは、新春から祝日にかけて、少女達がお年寄りを祝福に来る。
若い爽やかな声で「どうか今年もお元気で、健康に、楽しくお過ごし下さい」と歌いながら、右手の祝い棒でリズミカルに肩を打っていく。
家の人は、お礼に少女が左手に持っている棒にリンゴや肉の脂身をさしてやるのだという。

おなじ叩くのでも、日本では嫁さんの尻を叩く行事がある。叩かれるのは若い嫁で、やはり子供たちが祝い棒を持ち、家々を回って叩いて回る習慣。かつては全国的におこなわれていたようで、平安時代の「枕草子」にもその記録が残されている。

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January 10, 2005

メモリーチップも信心から

お正月に買うお守りは、家内安全、火の用心ばかりではない。
昨今、「IT情報安全守護」というものもあるらしい。
千年以上の歴史を誇る神田明神では、このお守りの授与を3年前から始めた。
このお守りは、パソコンに張るステッカーと、携帯電話用のシール、それに財布などに入れるカードの3点セットで、メモリーチップをイメージしたデザイン。
いわしの頭ならぬメモリーチップも信心からである。
現在神田明神では、パソコンの祈祷なども行っていると言う。
パソコン調子というのは、イマイチわからないものがある。
何か理屈の通じない相手には、神頼みが一番というわけで、「ウイルス除け」「セキュリティ守護」も、神様にすがってしまおうというもの。

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January 09, 2005

老いては口別嬪

「人、老いては口別嬪になるべき。
年をとっても、そばへ人が寄ってくれる」(日経、1月9日、田辺聖子『お酒と口べっぴん」より)
田辺さんによると、口別嬪とは、口先だけのお愛想でなく、人が自分をたのんでいるところ、自分で得意に思い、ひそかに嬉しがっているところを察知して、言挙げしてほめてやることである。
彼女は、「これは才なくしては出来ない。これからはお酒よりも、こちらの才能を 磨きべきであろう」と言っている。
“口やかましい”、“あらさがしが得意”と日ごろ非難をあびている魔女としては、耳の痛いことである。

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January 08, 2005

母の手紙

吉田松陰の母の手紙である。
“きのふよりは御食事御たちとか申事のよし、おどろき入り候。万一それにて御はて被成候てはふこう(不幸)第一口をしきしだいにぞんじ参らせ候。(略)比品わざわざととのへさし送り候まま、ははにたいし御たべ頼み参らせ候。(略)   ははより”
獄中の息子が、時勢を憤慨して断食に入ったと聞いた松蔭の母の、手作りの食べ物に添えたというもの(村尾清一「日本人の手紙」:岩波書店)。

「文は人なり」、「母は哀し」である。

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January 07, 2005

新成人の早婚願望高まる  「負け犬」が反面教師?

若いうちに結婚して出産を望む女性の増えていることが、結婚情報会社「オーエムエムジー」(大阪市)が新成人に対して実施した恋愛・結婚の意識調査で分かった。
 30代で独身、子どものいない女性を指す「負け犬」という言葉の良くないイメージが独り歩きし、子どもの数が少なくなる理由に女性の非婚・晩婚化がやり玉に挙げられがち。
オーエムエムジーは「自分たちの上の世代を反面教師にして、早婚と出産願望が強まったのでは」と話している。
 「早く結婚したい」と答えた女性の割合は、2003年の新成人で11・0%だった。
それが今回では23・9%に増えた。
一方、早く結婚したい男性は13・0%から15・5%と微増。

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January 06, 2005

少子化対策に江戸の知恵

少子化に悩む平成の日本。
新年の新聞紙上でも、「少子化」の特集が目をひいた。
ある記事によると、「日本はこれまでに三度、人口の停滞や減少を経験してきた」(上智大:鬼頭教授)という。
縄文時代後半、平安時代、そして江戸中・後期である。
江戸の場合、飢饉や疫病が発生。さらに新田開発が人口増に追いつかず、一人当たりの耕作面積が減り、少子化につながった。鬼頭教授によると、「地域によっては現金給付という少子化対策が実施された」。
女性が妊娠したとき届け出ると、出産後に藩などが養育手当てを支給したという文書が残っているのだとか。
先人の知恵は見直す価値がありそうだ。

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January 05, 2005

心のゆりかご

喧騒の正月が一段落して、大人ばかりの新年会に着物を着ようと思い立った。
半襟を付けるために針箱を出す。針を手にするのも久しいことに我ながら唖然とする。
母に貰った大島が似あう年頃になっていることにも、嬉しいような、 恥ずかしいような思いである。
日経夕刊で、前軍縮大使の猪口邦子さんが 「着物には、ほかの民族衣装も同様であろうが、それをまとって生きぬいた民族の知恵が凝縮されている。・・・・・グローバリゼーションの時代には、標準化作用があらゆることに及ぶ。
そのなかで民族の文化を維持していくには、それを編みだした連綿と続く日常において慈しむのが最も確実な方法であろう。
その安らぎは、次代に心のゆりかごをもたらすことも出来る」と、書いている。
母の声が聞きたくなった。

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January 03, 2005

七草がゆ

正月は、家族が集まる今に存続する数少ない伝統行事の一つである。
年中行事や身近なイベントなど、少子高齢化やシングル世帯の増加などによりその姿は変貌している。
行事というものは、もともとは農業、漁業などに根ざしたもので、儀礼を通じて家族の序列を確認する場でもあった。
しかし、その世帯の形が小さくなったことで、家庭内のマニュアルも塗り変わった。
それでも、行事が消えてしまったわけではない。
サントリー不易流行研究所が2003年にまとめた調査によると、1990年代初頭の前回調査で10%を切った正月の「七草がゆ」が、手軽な食材セットの普及などをテコに、45%まで回復。
家族の幸せと世界の平和を願うや切である。

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January 02, 2005

お正月は「でじかるた」

このところPCやデジタル家電の世界は、激動の年という謳い文句で新年を迎えることが多くなった。
「週刊アスキー」編集部の作成の「でじかるた」で、激動の2004年を振り返り、2005年のデジタル社会の動向をさぐってみる。
い=インクジェットの紙光沢も出た年賀はがき
う=Winny事件みんなで考えたファイル交換の功罪
こ=ゴジラ死にモジラはファイヤーフォックスでまだ元気
さ=最古参IBM・PCは中国へ
な=なにかしらとこすってみたりQRコード
ほ=ほりえもんプロ野球界にドア開く
よ=ヨン様よりずっと前から部品は韓流
れ=連ドラで仕事にならないテレビパソコン
を=ヲタさんの夢を乗せて電車男


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January 01, 2005

元日草

福寿草、別名を元日草と言う。
旧暦の正月ごろに、金杯のようなはなを咲かせるめでたさが好まれる。
花に託す願いは、幸福と長寿。
アイヌに伝わる昔説によると、カンナカムイ(雷神)の末娘のクナウは最も美しい霧の女神だった。
アイヌの人達は、「福寿草はクナウの生まれ変わりだから美しい」といい、彼女とその父神にまつわるエピソードから「親の決めた縁談にそむくと神の罰を受ける」等と子供たちに教えたとか。

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